カトリック教会情報ハンドブック2020

毎年11月に改訂されるこのハンドブックは，大ざっぱに言って，①各カトリック教会の住所録，ミサの時間，②外国語のミサ案内，③カトリック系の教育機関や医療機関，福祉施設の住所録，④教会暦（聖書朗読箇所も載っている），から成り立っている。各教会が公式ホームページを持つようになってから，このハンドブックを活用する機会はめっきり減った。しかし，いざというときにはこれが今なお役立つ。昨年の8月のことだが，｢石川県金沢市｣のカトリック金沢教会のミサの時間が知りたくて，パソコンで検索した。ところが，｢カトリック金沢教会｣という同じ名称の教会が｢横浜市金沢区｣にもあることがわかった。しかも，林立する検索結果からは，どちらの教会の情報なのか瞬時に判断できなかった。そこで役に立ったのは，やはりこのハンドブックだった。消費税率が10パーセントに引き上げられたことに伴って，2020年版は2019年版よりも22円値上げされ，550円（税込）になった。しかし，これだけ情報が網羅されていて，毎年無理なく買い換えられる定価で改訂されるのは，本当にありがたいとしかいいようがない。なお，このハンドブックの魅力の一つは，巻末の広告にある。修道会，カトリック系の病院，葬儀社，出版社など，眺めているだけで楽しい。