その常識もしかして非常識?!自分を魅せる本当のマナー

普通のマナー本というと、「〜しなさい」のような固いものであったり、「こんな細かいこと覚えられるか」といったものが多いイメージがある。しかし、本書はこのようなイメージをまったく覆すものであった。マナーというものは、自分が綺麗にみえること、そして、それをみられて、綺麗に思われることによりやりとりを円滑にするとともに、美しさという満足感を与えてくれるものだと思っている。マナーとは「すべきこと」ではなく、「したら気持ちがいいもの」である。そして、そのような視点で日常生活を眺めると、その「気持いいこと」を自分や相手にもたらしうる機会に溢れていることがわかる。本書はあくまでそのような日常生活の目線を貫いており、実感を伴うものだ。漫画という形式であり読みやすいうえ、記憶にも残りやすい。しかし、一言だけ批判すると、（わずかであるが）文字だけの部分の記述が具体的なイメージが浮かばず、わからない部分があった。しかし、全体としては一読に値する本であろう。マナーの本質、「お互いの気持ちよさ」が普及することを願う。