医用画像解析アプリ OsiriXパーフェクトガイド

CTやMRI画像を閲覧できるiPhone/iPad用ビューワとしてアプリ「OsiriX HD」が注目されていますが、本家はOsiriX（オザイリクス）というMac用ソフトです。本家は無料（アプリは有料）ということもあって、臨床現場でのOsiriXの知名度は高いのですが、「オシリエックス」とか「オシリックス」とか呼ばれて、イマイチ不遇な扱いだったりします^^;本家OsiriXはグラフィカルなインターフェイスが採用されていることもあって、何となく使えているよというユーザーは多いようです。実際、2Dのスライス画像なら特別な知識がなくとも、いとも簡単に閲覧できてしまいます。Windowsにも無料の2D DICOMビューワはいくつかありますが、この良好な操作性を手に入れるだけでも、わざわざiMacやMac miniを導入してまでOsiriXを使う意義はあると思います。しかし、OsiriXの真骨頂はこんなものではありません。フュージョン、3Dボリュームレンダリング（再構成）、サーフェスレンダリング、臓器・組織別の色描出、仮想内視鏡…。自己流では到達不可能なほどの豊富な機能と高い利便性を備えて、OsiriXは臨床に応えてくれるのです。本書はこの無料の医療用3Dワークステーションの日本語初のマニュアルです。OsiriXには英語のマニュアル本は存在しますが、日本語で書かれた本格的な解説書は存在しませんでした。OsiriXの操作方法に言及したインターネットの記事は容易に見つかりますが、レンダリングモデルから邪魔な骨を除去するツールや、リージョングローイングの使い方などは、どこを探しても書かれていない情報です。本書を頼もしいガイドとして、OsiriXの自己流操作から卒業しましょう。OsiriXという強力なツールを攻略して、臨床や研究の質を上げていきましょう！