世界の駄っ作機番外編 蛇の目の花園3

スケールアヴィエーション誌に連載されている、岡部いさくさんの「蛇の目」コラム。その4年半分をまとめた書です。グロースター、スーパーマリン、フェアリー、ブリストル、デ・ハビラント、ウェストランド、マイルズ、パーシバル、パナビア、ＢＡＣ。カーチス、ダグラス、ロッキード、マーチン、コンソリデーテッド、グラマン。英国メーカー機と、「蛇の目」を描いた米国メーカー機が山盛りであります。傑作機、駄っ作機、未完成機、色とりどりの機体たちが、岡部いさくさん独特のイラストと共に描かれます。中でもマーチン・バルチモアは、岡部いさくさんがお気に入りの爆撃機です。アメリカ機ですがほぼイギリス空軍専用機であり、非常に地味な存在です。それでも黙々と任務をこなしたのであります。そして意外だったのは、フェアリー・アルバコア。艦上攻撃機としては完全に駄っ作機扱いですが、北アフリカの地上戦支援任務であんなにの奮戦していたとは！500ポンド爆弾4発を搭載出来る、強力な攻撃機だったのです。「蛇の目」はお好きな方は勿論、興味が無い方でも楽しめる書であります。