ノルウェー語辞典

まあ使えない辞書ではありません。しかし、タイトルのように、初学者には割と面倒くさいブークモールの発音について記号は載っていません。大学書林の辞書ではこういう欠点はふつうなのですが、やはり特にスペルと発音の関係に関してはブークモールは慣れないとかなり難しいですので、なんとか載せて欲しかったですね。（同社の『ノルウェー語基礎1500語』には発音記号やトネーム(音程アクセントの上がり下がり)がすべての単語に付いています。こちらは実際は2,300語ほど載せてあるらしいですし、まずはそちらを簡易辞書として使い、中級レベル程度を目指すならまずこれくらいの量は覚えたいものです）日本ではスウェーデン語やデンマーク語の方がやや学習人口が多いのでしょう。ですがこれら北欧３言語すべてをとりあえず知り、学びたいのであれば、中間的位置にあるのはノルウェー語であるといって差し支えないと思われます。ですのでそういう意味でもノルウェー語から始める意義があります。もちろんノルウェーという郷土に憧れて始めるのも全然いいですし、文法的には印欧語の中では非常に簡素な部類に入ります。英語とも近いですし、実はとても取っつきやすい言語なのですよね。もっと気軽に学べるように、発音記号やトネーム記号をしっかり付けて再販するかデンマーク語辞典のように完全に新版として出版してほしいものです。（お値段はとても張ってしまうでしょうが…）でも20,000？だか24,000？語を載せているというのは有難いです。もちろんこの量では、載っていないが実は割と使われている単語は多いのですが。